カゴメ株式会社(代表取締役社長:山口聡 本社:愛知県名古屋市、以下当社)は、第77回日本栄養・食糧学会大会において、5月13日(土)に“「ナトカリ」への期待と展望”と題したランチョンセミナーを実施いたしました。「野菜の会社」を目指す当社は、人々の野菜摂取増や健康寿命の延伸に貢献すべく、様々な取組みを行っています。そのひとつとして、野菜摂取に関する行動変容に役立つと考えられる「ナトカリ」※の概念の普及に向け、研究成果の情報発信や啓発活動を進めています。今般のランチョンセミナーは、栄養や食に関する業務に携わられる方(保健師、栄養士、研究者、行政、学生、企業の方など)に「ナトカリ」への理解を深めていただく目的で実施したものになります。
※「高血圧など循環器疾患の予防のために、ナトリウム(塩)とカリウム(野菜・果物)の摂取バランスを整えるという考え方です。その摂取バランスが簡単に測定可能な尿のナトリウム/カリウム比(ナトカリ比)で分かること、尿のナトカリ比と高血圧等のリスクとの間に強い関連が見られること、及び「減塩」よりも行動変容を促しやすい文脈であること等からアカデミアも含めて関心が高まっています。
ランチョンセミナーでは、東北大学医学部の寳澤 篤 教授と女子栄養大学栄養学部の石田 裕美 教授からそれぞれ、「医」および「食」の観点から見た「ナトカリ」への期待や展望等をご講演賜りました。また、当社研究員から「ナトカリ」の普及啓発に関する取組事例の紹介も行いました。最後は当社イノベーション本部長であり、当社が「ナトカリ」の普及のために設立した一般社団法人ナトカリ普及協会(以下、ナトカリ普及協会)の理事・事務局長を務める上田 宏幸が、“栄養・食に関わる多くの皆様とともに「ナトカリ」の普及を進め、国民の野菜摂取量の増加や生活習慣病の予防に貢献していきたい”と述べ、セミナーをしめくくりました。
今後も、様々なステークホルダーと連携しながら「ナトカリ」に関する研究情報の発信や啓発活動を通して、人々の野菜摂取増や健康寿命の延伸に貢献してまいります。
【ランチョンセミナーの詳細】
タイトル : “「ナトカリ」への期待と展望”
日時 : 2023年5月13日(土) 12:15 ~ 13:15 (札幌コンベンションセンター1階 C会場)
プログラム
- 開会の挨拶 : 鈴木 重德(カゴメ株式会社イノベーション本部食健康研究部 部長)
- 「医」からみたナトリウム・カリウム比(Na/K比)への期待と今後の展望
寳澤 篤 先生 (東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野 教授)
- 「食」から見たナトカリの活用方法・展望と期待 : 石田 裕美 先生 (女子栄養大学栄養学部 教授)
- 「ナトカリ」の普及と産業利用に向けて : 牛田 悠介(カゴメ株式会社イノベーション本部食健康研究部 課長)
- 閉会の挨拶 : 上田 宏幸(カゴメ株式会社 執行役員イノベーション本部長)
【参考】
当社は、人々の野菜摂取増及び健康増進に貢献すべく、「ナトカリ」の概念等の普及啓発を目的とした「一般社団法人ナトカリ普及協会」を5月17日(高血圧の日)に設立いたしました。
・一般社団法人ナトカリ普及協会の設立に関するニュースリリース
https://healthcare.kagome.co.jp/news/post63
・一般社団法人ナトカリ普及協会ホームページ