人が意識と行動を変えるまで ~行動変容ステージと有効な働きかけ~

関連資料を無料でご利用いただけます

資料ダウンロード

こんにちは。カゴメの信田幸大です。

「三日坊主」を筆頭に、日本語にはなかなか物事が長続きしなかったという意味の言葉が古くからあります。決心してもなかなか長続きさせることは難しい。私も「日記を書き始めるぞ」と決心したものの短期間でやめてしまったことが何度かあります…

 

健康的な生活に関しても多いのが、なかなか継続や習慣化できないというお悩み。そして健康経営担当の皆さまも、従業員の健康に良い生活の習慣化に関して、課題をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、人の食に関する意識や行動を変えるための研究を行っている私から、人が行動(生活習慣)を変えるときに通るステップと、カゴメの健康サービス事業がおすすめしている働きかけについてお話しします。

人が行動を変えるときに通る5つのステップ

ある健康的な行動をとることに関して、その行動に無関心な状態から習慣化され行動が維持されるまで、人は5つのステージを通ると言われています。これが、「行動変容ステージ」です。
最初に提唱されたのは、禁煙に関する行動においてでしたが、その後食事や運動をはじめ、さまざまな健康に関する行動について応用されています。生活習慣を改善して欲しいと思う相手のステージを把握し、それぞれのステージに合わせることで、より効果的に働きかけができます。

 

例えば、健康に関して関心が全くない人へ「明日からどのように行動を変えるか宣言しましょう」と促しても、なかなか自分事として捉えられないですよね。一方、1ヵ月以内に何か行動を変えよう、と思っている人へ「明日からどのように行動を変えるか宣言しましょう」と決意表明を促すことは有効な働きかけとされています。

 

健康経営施策を行う際も、まずは従業員の中でも特にどのステージに働きかけるか、そもそもどのステージの人が多いのかを下記の表から考え、少しイメージを膨らませてみましょう。

 

―行動変容に向けた5つのステージ―

健康やウェルビーイングに繋がる働きかけ

健康やウェルビーイングに繋がる働きかけ

ここでは、各ステージに対して、どのような働きかけがおすすめかを説明します。

上の表を見て、自分が行動を変えるときの感情と照らし合わせてみると、納得感を覚える人も多いのではないでしょうか?

行動変容の流れは、常に「無関心期」から「維持期」に順調に進むとは限りません。いったん「実行期」や「維持期」に入ったのに、その後行動変容する前のステージに戻ってしまう「逆戻り」という現象も起こり得ます。今対象としている皆さまはどこのステージなのか、こまめにチェックすることが大切ですね。

 

カゴメの健康サービス事業では、具体的なサポートに記載している動機づけ、実行支援、環境サポートの3つの要素に基づき、企業の健康経営や自治体の健康増進施策を設計しています。対象となる方々のステージにあった施策で、一緒に働きかけてみませんか?お問い合わせよりご連絡お待ちしています。

行動変容理論に基づいたサービスラインナップで、 意識を変える、行動も変える

 

最後に余談ですが、冒頭お話しした「三日坊主」の由来は、出家後、中途半端な気持ちでは修業の厳しさを乗り越えられず、三日経ったら還俗(出家した人が再び俗人に戻ること)してしまう人がいることからできた言葉。もし健康行動だった場合、行動変容ステージでは実行期なので、例えば周りからのサポートがあると、もう少し長く続けられたかもしれませんね。

 

 

参考資料
・e-ヘルスネット 行動変容ステージモデル
・Isobel R. Content著./足立己幸・衛藤久美・佐藤都喜子監訳:これからの栄養教育論―研究・理論・実践の環―, 2015, 第一出版
・厚生労働省HP 特定保健指導の実践定期指導実施者育成プログラム

 

カゴメのサービスを見る

このコラムの著者

監修:カゴメ株式会社 信田 幸大の画像

監修:カゴメ株式会社 信田 幸大

2003年カゴメに入社。植物性乳酸菌の機能性研究を経て野菜成分の体内吸収に関する研究に携わる。日本人の野菜摂取量増加のために人の食に関する意識や行動を変えるための研究テーマを掲げ、カゴメの健康サポートプログラムの開発と効果検証を担う。

健康コラム

こちらのコラムもおすすめ

すべて見る

お問い合わせ

まずはお気軽にお問い合わせください。

すぐに使えるお役立ち情報

資料ダウンロード