プレゼンティーイズム、アブセンティーイズム~健康経営には欠かせない!いまさら聞けない基礎知識~

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こんにちは。カゴメの管理栄養士の林宏紀です。

6月に入って数日。だんだんと汗ばむようにもなってきた一方、私のいる関東地方では梅雨の足音も聞こえてきました。気象庁の記録によると、昨年は6月11日頃が関東甲信の梅雨入りだったとのこと。雨が多いと何となく気持ちが落ち込む方も多いかもしれません。

今回のコラムは、気持ちが落ち込んだ時に感じているかもしれない「自分の100%のパフォーマンスが発揮できていないな」という気持ちに関連したテーマ「プレゼンティーイズム」「アブセンティーイズム」についてです。

「プレゼンティーイズム」「アブセンティーイズム」とは

WHO(世界保健機関)によって提唱された、健康問題に起因したパフォーマンスの損失を表す指標です。

プレゼンティーイズムは、欠勤には至っていないものの「健康問題が理由で生産性が低下している状態」を指します。例えば、仕事を休むほどではないが、花粉症や腰痛、頭痛などを感じ、仕事に集中できない状態が挙げられます。

 

一方、アブセンティーイズムは、「健康問題による仕事の欠勤(病欠)」を意味しています。

仕事でも、プライベートでも、100%のパフォーマンスを示すことができる状態、つまり、プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムをできる限り解消している状態で過ごしたいですね!

 

このプレゼンティーイズム、アブセンティーイズムは、健康経営のアウトカムでもよく用いられています。経済産業省によって20年6月に策定された「健康投資管理会計ガイドライン」では、健康投資効果を測定する指標例として紹介されました。

プレゼンティーイズム、アブセンティーイズムによる労働生産性の損失が研究により明らかとなっています。ある研究では、健康リスクが低レベルの従業員の損失コストが年間平均59万円であるのに対し、高レベルの従業員は平均172万円と、損失コストに3倍もの開きがあることが示されています。

「プレゼンティーイズム」を数値化する方法

上記の通り、アブセンティーイズムは“仕事の欠勤”という形で目に見えていますが、見えづらいのがプレゼンティーイズムです。

経済産業省の『企業の「健康経営」ガイドブック』では、下記の5つがプレゼンティーイズムの測定方法として挙げられています。

これらは科学的に妥当性や信頼性が検証されている代表的なものです。いずれも同じプレゼンティーイズムという概念を測定していますが、測定結果の示す意味が異なるため、異なる指標を並べて比較することはできません。

また、手法によって版権の有無や有料・無料の違いもあります。自社の状態を評価する際には、どの測定方法を用いたか、合わせて公表するようにしましょう。

 

健康経営の目標を考える際に重要になってくるプレゼンティーイズムとアブセンティーイズム。解消に向けてさまざまな因子が影響してくるため、総合的な視点で取り組む必要があります。

「健康経営に貢献するオフィス環境の調査事業」では、オフィス環境を整備し、下記の7つの行動を誘発することが、最終的にプレゼンティーイズム、アブセンティーイズムの解消に結び付くことが明らかになっています。

 

・快適性を感じる

・コミュニケーションする

・休憩・気分転換する

・体を動かす

・適切な食行動をとる

・清潔にする

・健康意識を高める

 

食は人間の体を作る重要な行為であり、体調不良や疾病に直接的に影響します。健康経営の“はじめの一歩”に悩んでいる方は、野菜の視点から食習慣の改善を目指すカゴメの健康サービス事業を試してみませんか?

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参考資料
・経済産業省健康経営オフィスレポート
・経済産業省健康投資管理会計ガイドライン
・横浜市健康経営の効果測定第1回調査結果のご報告《横浜市内中小企業等
 
 
 
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このコラムの著者

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士 林 宏紀の画像

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士 林 宏紀

2003年カゴメに入社。学生時代はカロテノイドの機能性研究に関わる。キャリアのうち大半を野菜の健康研究や商品開発で積む一方、工場で品質管理も経験。平成31年度 日本食育学会 論文賞(トマト減塩食の効果検証)、令和3年度 日本栄養・食糧学会 技術賞(ベジチェックの開発)。

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