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塩(ナトリウム)の摂りすぎは高血圧の原因になることが知られています。
高血圧の予防には、日々の食事で減塩を意識することが有効ですが、味が薄いと感じて取り組みを続けられない、という課題があります。
そこで、減塩を続けながらも意識していただきたいこととして、ナトリウムの排せつを促すカリウムを、野菜や果実などから積極的に摂取する「ナトカリ」という考え方をご紹介します。
ナトカリとは
「ナトカリ」とは、「ナトリウム」と「カリウム」を意味しています。この「ナトカリ」を意識して、食生活を改善すること期待されてます。主に食塩に含まれるナトリウムに対し、カリウムは様々な食品に含まれますが、特に植物由来の食品(野菜、果物、豆など)に多いのが特徴です。カリウムは尿へのナトリウムの排せつを促す働きがあることが知られています。
尿ナトカリ比と高血圧リスクの関連
食事の「ナトカリ」バランスは尿の「ナトカリ(Na/K)比」を測る簡単な検査で分かります。
宮城県登米市では、東北大学東北メディカル・メガバンク機構とCOI東北拠点と協力し、2017年度より健診会場で尿ナトカリ比を測定、対象者へ結果を返却し健康に役立つ食生活情報(※)を提供しました。
そして健診情報と併せて東北大学で解析し、尿ナトカリ比が低いほど、高血圧のリスクが低いことが研究より明らかになっています。
(※)食生活でナトカリバランスを整える
2018年からは、COI活動のメンバーでもあるカゴメと東北大学で、ナトカリ比を下げる食事方法を啓発するツールを考案し、「ナトカリマップ®」を共同開発しました。特徴は、料理ごとにナトカリ比の高低が分かることです。背景を色分けし、ナトカリ比の高い料理は赤~オレンジ色、低い料理は緑色部分に配置することで、一目で判別できるようになっています。
「ある程度食べたいものを食べながら、献立全体のナトリウムとカリウムのバランスを整えましょう」というメッセージを込めて、登米市での特定健診会場でも配布をしております。
ナトカリマップ®
https://www.kagome.co.jp/company/nutrition-health/natkalimap/
▽サービスに関するお問い合わせ先
カゴメ株式会社 健康事業営業部 E-mail: kagome.happy-wellness@kagome.co.jp
TEL:048-600-0043
このコラムの著者
監修:カゴメ株式会社 健康事業部 芦原幸子
2002年カゴメに入社。営業担当後、10年以上人事制度の開発、運営に携わる。海外生活後、国家資格のキャリアコンサルタント資格を取得。新規事業開発部を経て健康事業部へ異動。他企業を巻き込んだ健康増進アプリ開発を担当。