関連資料を無料でご利用いただけます
資料ダウンロード
皆さん、こんにちは
カゴメ健康事業部、健康経営アドバイザー・管理栄養士の小林 宏昭です。
暑かった夏も終わりに近づき、秋の気配が感じられるようになりました。皆さま、季節の変わり目で体調など崩されていませんでしょうか。朝方急に冷えることもありますので、就寝時の室温調整にはご留意ください。
さて、今回は「令和4年度健康経営度調査」に関するコラムです。
昨年度からの主な変更点(一部の変更点については含まれておりません)やポイントについて解説いたしますので、是非ご参照ください。
■調査票の変更点①~情報開示の促進~
健康経営度調査フィードバックシート(以下調査シート)の項目に、経営層のコミットメントや施策のアウトプットに関する定量的な情報が追加されます。調査シートは、健康経営度調査への回答を行えば事務局から法人に対して送付されますが、一括公開に同意した場合、経済産業省ウェブサイトに掲載されることになります。
■調査票の変更点②~業務パフォーマンスの評価・分析~
健康経営の効果の見える化を促進するため、アブセンティーイズム(傷病による欠勤)、プレゼンティーイズム(出勤はしているものの健康上の問題によって完全な業務パフォーマンスが出せない状況)、ワーク・エンゲイジメント(仕事へのポジティブで充実した心理状態)の経年変化や測定方法に関する開示状況についての設問が追加されました(図1)。またワーク・エンゲイジメントとの定義が明文化されています(図2)。
■調査票の変更点③~データ利活用の促進~
従業員のヘルスリテラシーの向上を促すための取組として、健診情報等を電子記録として閲覧するための環境整備が評価されます(図3)。
また、効果的・効率的な保健事業の実施を目的に、企業等から保険者に対する「40歳未満の従業員の健診データの提供」についての設問が追加されました(図4)。なお、本設問は今年度の評価には影響しないとのことです。
■その他の変更点~認定事務局変更に伴う、申請方法変更と認定申請料の発生~
「2022年度健康経営制度運営事業費補助金」の公募により、日本経済新聞社が補助事業者に採択されています。それに伴い、「健康経営優良法人認定制度」の事務局運営は同社が担う形となります。
申請企業への影響としては、認定申請料が新たに発生いたします(図5)。申請方法については以下事務局サイトをご参照ください。
健康経営事務局サイト:https://kenko-keiei.jp/
まとめ
今年度の主な変更点としては①情報開示、②パフォーマンスへの影響・評価、③データの利活用 が軸となっております。特にパフォーマンスの影響・評価は、もともと健康経営の主な目的とされていた点の一つですが、一部の企業だけではなく健康経営に取り組むすべての企業の共通認識としようという目論見が読み取れます。
健康経営が単に従業員の健康管理だけという認識の企業も少なくありません。これは従業員に対して健康経営の理解浸透を進めていく際のポイントにもなりますが、単にあなたの「健康管理します」「もっと健康になりましょう」というメッセージでは大半の人は動かないのです。
健康経営がより多くの人の関心毎となるよう、「健康=ワーク・パフォーマンス向上」のように、個々人が自分事として意識できるレベルに落とし込むことが重要といえるのではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。毎回健康経営度調査に参画企業が増え、関心度が上がる中、徐々にその本質を捉えて取り組めている企業も増えてきています。健康経営への取り組みがこれから、という企業様も健康経営度調査の参加するところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考・出典
・経済産業省「健康経営銘柄2023」・「健康経営優良法人2023」の申請受付開始!
・図1~4:令和4年度 健康経営度調査票サンプル
ワークパフォーマンスについての資料は下記からダウンロード可能です。
このコラムの著者
監修:カゴメ株式会社 管理栄養士/健康経営アドバイザー 小林 宏昭
2011年カゴメ入社。カゴメ入社前はお笑い芸人として活動しており、自分も楽しみながら、誰かを笑顔にすることが生きがい。自称”カゴメ一の健康オタク”で、食事・運動・睡眠・マインドフルネスなど健康に関わるあらゆる分野への探求心が尽きない。エンタメ×健康で、自然に、楽しく健康になれる世界をつくることを目指している。