健康経営とは?新型コロナウイルス感染症への影響は?

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こんにちは!健康経営エキスパートアドバイザーの湯地高廣です。

今回はカゴメの健康経営アドバイザーとして、健康経営そのものと、直近の新型コロナウイルス感染症の影響をお伝えいたします。

そもそも、健康経営とは?

「投資1ドルに対して、3ドル分の投資リターンがある」

このような調査結果を皆さまご存じでしょうか?こちらは、健康経営の投資に対するリターン、と言われています。ジョンソン&ジョンソングループが世界250社、約11万4000人へ健康教育プログラムを提供した結果、人件費や設備費といった投資に対し、生産性向上、医療費コスト削減に加え、モチベーションの向上、リクルート効果、イメージアップにまで寄与した、というリターンがあったそうです。


健康経営とは、従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することです。

そのため、上記のように健康の保持・増進による医療費コスト削減、といった成果に加え、直接は健康と繋がりづらいリクルート効果や企業イメージアップ等へも影響が波及することが考えられます。結果、業績向上や企業価値向上へとつながることも期待できますね。


実際、健康経営に係る顕彰制度の一つである、健康経営銘柄選定企業からは、「学生の認知度が向上し、就活生が大幅に増加したり、内定後辞退率が減ったりした。優秀な人材の確保につながっている」や、「投資家から、中長期的な成長が見込まれると高い評価をもらった。」といった反応もあったそうです。


なお、健康経営の背景にはあるのは、生産年齢人口の減少と従業員の高齢化、深刻な人手不足、国民医療費の増加です。人材を確保し、長くいきいきと企業で働いてもらえる環境づくりは継続した企業活動に大切です。

これまで従業員の健康管理は自己責任という考え方も多かったかもしれませんが、今後は企業が一緒になり作っていくものになりますね。

そもそも、健康経営とは?

新型コロナウイルス感染症と健康経営度調査

令和3年度の健康経営調査では、業種・規模にかかわらず新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた対応策に関して、

下記の4つの設問が追加されました。

 

1.感染者が発生しても従業員の健康と事業継続を両立させるために定めた、事業継続計画について

2.感染予防のための対応策としての、人との接触を避けるための多様で柔軟な勤務ルールの整備について

3.感染予防のための対応策としての、職場の環境整備出社を余儀なくされる従業員への配慮について

4.感染予防のための対応策としての、従業員等のワクチン接種に対する支援について

 

なお、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で企業が実施できなかった取り組みへの適宜配慮・救済措置が行われていましたが、

今年度からは撤廃されます。感染拡大から1年以上が経過した今、健康経営に取り組む法人の多くが、コロナ禍でも代替手段により

取り組みを継続している状況からの決定のようです。

 

新型コロナウイルス感染症と健康経営度調査

新型コロナウイルス感染症で見えてきた、健康経営に関連する課題

新型コロナウイルス感染症の流行によって、これまでの当たり前であった通勤や通学が無くなり、テレワークやオンライン授業となる様子がメディアでも良く見られるようになりました。環境が変わる中で、健康意識が変わった方も多いのではないのでしょうか?

実際、新型コロナウイルス感染症をきっかけに7割の回答者が「健康意識が変化した」とする調査(n=1,000)があります。どのように変化したのか、より詳しく見てまいりましょう。

 

まずは、テレワークという環境から生まれるお悩みです。在宅でのインフラが整っておらず、不適切な照明や作業姿勢による眼や身体の疲労や、職務に集中できる環境ではなく、育児や介護などに伴う集中困難な中での業務や不適切な騒音・気温・湿度の中での業務によるストレスなどが挙げられております。

 

また、企業向けの健康管理システムへのオンライン相談内容の調査では、19年11月~20年1月のBeforeコロナ期と比べ、20年2~4月のWithコロナ期には食事/栄養に関する健康相談が5.0倍になったとの結果があります。食に関しては免疫力を高めるために緑黄色野菜を意識して食べている人が50%以上いる、という調査結果も(n=853)ありました。

 

ウイルスは目に見えないからこそ、漠然と不安が大きくなることもあるかと思います。

刻々と変わる感染状況ですべての不安を解決することは難しいかもしれませんが、食事で1日3回、不安ではなく楽しみを感じてもらえるような取組や、自然とコミュニケーションが生まれる仕掛け、できる限りの在宅勤務環境の整備などで、企業からサポートしてあげることもコロナ禍の健康経営では大切かもしれませんね。

また一方で、家族と過ごす時間が増えた方も多いと思います。そんな時には、一緒に料理にチャレンジして、食卓に笑顔を咲かせてみませんか?

 

ちなみにカゴメでは、社内従業員向けに家族も一緒に参加できるオンライン料理教室の実施や、野菜摂取量記録アプリを使った従業員同士のコミュニケーション促進施策等の取組を社内で実施し、好評を得ました。ご興味のある方はぜひ右上よりお問い合わせください!

 

 
参考資料
・ 儲かる『健康経営』最前線ニューズウィーク誌2011年3月号
・ 経済産業省 健康経営の推進
・ 東京商工会議所 健康経営とは
・経済産業省 健康・医療新産業協議会 第3回健康投資WG 事務局説明資料① (今年度の健康経営顕彰制度について)
・経済産業省 健康経営度調査について
・ 株式会社iCAREニュースリリース「withコロナ期の健康相談を調査しました」
・ ソフトブレーンフィールド株式会社ニュースリリース「ー食生活・運動・挑戦・心のつながりー働く女性のコロナ禍を乗り切る工夫」
  (https://www.sbfield.co.jp/press/20200423-15338)
 
 
 
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このコラムの著者

監修:カゴメ株式会社 健康経営エキスパートアドバイザー 湯地 高廣の画像

監修:カゴメ株式会社 健康経営エキスパートアドバイザー 湯地 高廣

2004年カゴメに入社。営業、商品企画、マーケティング、および新事業に携わるなど、社内の業務をマルチに経験。また、社外とのコンソーシアム活動・地域の街づくり活動などにも精力的に参加。健康経営エキスパートアドバイザーとして、企業の健康経営の支援を行っている。

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