自治体事例 健康増進事業 ~野菜摂取量UP & 楽しく健診数値改善~

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こんにちは!カゴメの管理栄養士の山口彩夏です。

今回は、茨城県かすみがうら市でのカゴメの健康サービス事業活用事例のご紹介です。生活習慣病改善健康づくりモデル事業をご担当されている、健康づくり増進課 岩瀬様にインタビューしてまいりました。

健康増進に向けた事業を推進するも、なかなか健診数値改善までは結び付かない、といったお悩みをお持ちのご担当者様への参考となれば幸いです。


茨城県かすみがうら市date(2021年2月1日現在)

人口:41,077名 / 世帯数:17,582世帯 / 面積:156.6?

概要: 茨城県の県南地域に位置し、全国第2位の面積を誇る湖「霞ヶ浦」と、筑波山系の南麓にはさまれている。豊かな自然に囲まれたまちで、農水産が盛んである。レンコン・米・梨・栗などや霞ヶ浦沿岸におけるワカサギやシラウオ等の漁業が行われている。

健康課題に合わせた事業カスタムで、健診数値を改善へ

―かすみがうら市が抱えていた健康課題について教えてください。

 

市の生活習慣病医療費(国保)は、糖尿病と高血圧症がトップ1,2を占め、市国保加入者の死因の1位はがん、次いで心臓病・脳血管疾患の順でした。がんに関しては県・全国より高い割合を占めている状況でした。

また、特定保健指導対象者に関しても、毎年大きく人数の増減は見られない状況で、そもそも健康に無関心なことも多いのではないか、という仮説が立ちました。

そこで、野菜摂取の必要性や減塩の大切さなどに関して、正しい知識を習得し、実際に行動できることを狙いとして、カゴメプログラムを活用した生活習慣病改善健康づくりモデル事業を実施しました。


―「生活習慣病改善健康づくりモデル事業」ではどのようなことを行いましたか?

 

下記の図のように3ヵ月間、動機づけ・実行支援・環境サポートの狙いに分けた働きかけを各モデル地区の代表の方(※)へ行いました。なお、最終的には本モデル事業を市全体へ波及することを目的とし、身近な方の生活習慣が変わる、という成功モデルの周知による住民の方のセルフエフィカシー(自己効力感)の高まりを狙っています。

 

―取り組みと狙い―

3ヵ月後の測定会では、ベジチェックの野菜摂取レベルが全員上昇し、腹囲や体脂肪率も改善した方や、体重が約2㎏減った方もいらっしゃいました。

モデルの皆さまからは、下記のようなお声もいただいています。

・「今までは野菜に無頓着だったが、今はまず野菜といった意識に変わった」

・「無意識の生活習慣を変化させることがポイントと感じた」

・「体が軽く、調子がよくなったのを実感できた」

 

―取り組みの成果―
ベジチェック野菜摂取レベル

―特に工夫した部分や対象者に刺さっていた部分を教えてください。

 

まず3ヵ月間、と期間を区切った点です。これにより、行動変容のはじめの一歩に踏み出しやすかったと感じます。実際にモデルの皆さんからも3ヵ月間のプログラムはちょうどよかったとコメントをいただきました。また、初日に体重や血圧、ベジチェック(R)などを用いた簡単な測定会を行うことにより、数字で現状が目に見えてわかったことも良い動機づけのきっかけとなったと思います。

併せて、週1回管理栄養士・保健師から生活習慣のアドバイスを行いましたが、その際に写真を残すことで視覚から具体的に指導できたこともポイントでした。特に、初日の健康セミナーの内容のひとつ、「ベジハンド(R)」を用いることで、日々の食事でも実践しやすく働きかけられたと感じています。

 

―かすみがうら市における今後の健康増進の方向性について教えてください。

 

今回の結果に関して、さっそく市の広報誌に掲載しモデル地区に各戸配布しました。

今後の生活習慣改善に向けては「ベジチェック(R)」を活用し、各年代向け健康教室の評価のひとつとする予定です。

併せて、モデル地区健診集計結果から、糖尿病をはじめとした重症化予防にも取り組んでまいります。

おわりに

カゴメの健康サービス事業は、健康増進を推進している自治体にもサービス提供を行っています。例えば健康まつりや健康診断、特定保健指導などで使用できるツールやイベント。ときには健康増進事業全体の業務委託を受け、自治体の課題やお悩みに合わせた事業カスタマイズも行っております。

下記お問い合わせからぜひお気軽にご相談くださいませ。


ちなみに、本事業の際の講師は私山口が務めさせていただきました。ワークでは「家で出てきたものを食べるから、何を食べたら良いか考えたことがない」とお話しされていた対象者の方が、3ヵ月後の測定会時に「まず野菜…」とご家族と楽しそうにお話しされていたのが今でも印象に残っています。カゴメ「野菜と生活 管理栄養士ラボ(R)」の合言葉は「Happy Wellness」です。本コラムをご覧いただいている自治体の住民の方へも『楽しく』健康への第一歩を踏み出すお手伝いをさせていただけますと幸いです。

※モデル選出について
 代表者は30代~50代の方で、主な疾病・服薬なく、趣旨に賛同してくれた方としました。
 
 
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このコラムの著者

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士/健康経営アドバイザー 山口 彩夏の画像

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士/健康経営アドバイザー 山口 彩夏

2016年カゴメに入社。カゴメの健康サービス事業立ちあげメンバー、かつ、「野菜と生活 管理栄養士ラボ」結成時からのメンバー。入社以降、メニュープロモーション提案や食育活動に携わり、北海道から九州まで幅広いエリアでの講演経験を持つ。現在は企画・広報を担当。

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